物件が決まったので、京都移住に向けて準備する話
あらすじ
職場がリモートワークを恒久化したので、京都へ移住しようとしている僕。
紆余曲折を経てやっと物件の契約まで進んだよ。
最初から読む(1話)→
bubuzuke-mogmog.hatenablog.com
物件が決まるところはこちら(6話)→
bubuzuke-mogmog.hatenablog.com
親への連絡
物件が決まったので、今さらだけど親にも京都へ移り住むことを報告することにした。
親元を離れて十幾年とはいえ、住居も職場もずっと関東から出たことはなかった。そんな息子がまさか関西にいきなり移住するなんて思ってもいないだろうし、報告くらいはしておかないとね。
ということで久々に親へ電話してみた。
僕「あのー、ご報告がありまして。急な話なんだけど京都に住むことにした。」
親「えー京都?いいところじゃんー!今度遊びに行くね!!」
即答だしノリが軽い。
・・・この親にしてこの息子ありである。
挙句、遠い親戚が京都に住んでるらしくて「ご縁だねー」なんてのんびりした事を言っていた。ついでに「引越祝いに」とお小遣いまでもらってしまった。
引っ越し代で消し飛んでしまうが、ありがたく使わせてもらおうと思う。
契約手続き
勢いに任せて同居人ちゃんの家の解約手続きをしてしまったので、気が気じゃない僕ら。(自業自得)
一刻も早く新居のカギを手に入れて安心したいものの、物件の契約書には保証人のハンコが必要だったりして、僕の地元の埼玉に郵送して親に捺印してもらった後に京都まで戻してもらったりと、イチイチ時間がかかる。
僕はもう京都に滞在してしまっているので、自分の住民票ですら、すぐには手に入らないのだ。
マイナンバーカードがあればコンビニでも出せるらしいのだが、あいにく作っていなかった・・・。
住民票1枚手に入れるためだけに、新幹線で往復3万円近く払うというのも馬鹿らしいし、委任状を送って代理人に取得してもらうのも時間がかかる。
なるほど、移住というのはこういうところで手間がかかるのだ。(僕のように無計画に移住する人は少ないとおもうが)
こう言った一連の作業に、2週間ほどを要した。
ここまで来て「やっぱり貸しません」となるわけはないのだが、なにしろ旧物件の解約申し込みをしてしまった僕ら(というか同居人ちゃん)にとっては、ちょっと不安な2週間だった。
鍵の引き渡し
契約に関する長いやり取りが終わり、不動産屋から鍵の引き渡しの連絡がきた。
受け取り場所は新居で、大家さんが直接わたしてくれるらしい。
・・・いちいち大家さんが直接出てくるなぁ。
京都への移住をできるだけ波風立てずにクリアしたい僕は、あらかじめ同居人ちゃんとも相談して、大家さんへご挨拶の手土産を用意しておくことにした。
僕「大事に住ませていただきます。これからよろしくお願いいたします。これ、つまらないものですが・・・」
奥さん「あらー、私は純粋な京都人じゃないからそんなの大丈夫なのにー。」
手土産を渡したら笑っていたけど、「純粋な京都人相手ならちゃんと菓子折りくらい必要だぞ」と暗に警告されているようで逆にちょっと怖かった。
さて。
鍵を受け取ってご挨拶もしてミッションコンプリートと思いきや、今日大家さんがわざわざ直接出てきたのには理由があるらしく、僕らに伝えたい事があるらしい。
大家さん「備え付けの家具について、一品ずつ現況確認をさせていただきます。」
例の物件に備え付けられた、いらない家具類である。
大家さん「テーブルがこれ。イスが4脚。乾燥機がこれ。マニュアルがここにあって、基本操作はこんな感じ。リモコンはこれ。」
大家さん手作りのリストを渡されて、一つ一つ説明を受けることに。
どれだけ丁寧に説明されても、結局は1つも使用する予定がないモノたちなので、全部バラして押し入れにぶち込むことになるんだけどね・・・。
内心そんなことを思いながら聞いていたら、
大家さん「勝手に捨てたりはしないでくださいね」
念押しされてしまった(笑)
頼むから捨てさせてくれ・・・!!
拷問のような時間の後、やっと正式に鍵を預かることができた。
ご近所へのあいさつ
京都への移住をできるだけ波風立てずにクリアしたい僕らは、ご近所への挨拶まわりもちゃんとする。
とはいえ一人でご近所をまわるのはちょっとだけ不安だなーと思っていたら、大家さんが紹介がてら一緒に来てくれた。良い人だ。
町内会の顔役の人は優しそうなおじいちゃん。
とりあえず顔役の人の家には何回か顔出して、味方につけておいて損はなさそうだ。
隣の家のおっちゃんもまぁまぁ感じが良い。
こちらにも日ごろから挨拶とかをして、良好な関係を築いていこう。
2軒隣のおばあちゃんは、愛想はないけど害意もなさそうな感じ。
おそらく過度に干渉してくるタイプではなさそうなので、よほどのことがなければご近所トラブルにもならなかろう。
3軒隣のおじいちゃんは、なかなかに曲者感が漂っていた。
なにしろ玄関で話しかけた時点から拒絶モード。よそ者嫌いなのかな?要注意な感じだ。
人当たりの良さにはちょっとだけ自信のある僕なので、少なくとも悪印象を与える事はなかったと思うが・・・とりあえず最初はこんなもんかな。
そういえば、どこの家だったか忘れちゃったけど、こんなやり取りがあった。
ご近所さん「長く住まれる予定なんですか?」
僕「そうですねー。しばらく(少なくとも数年は)住ませていただくつもりです。」
無難に世間話をこなしたぞ!ってドヤ顔で報告したら、同居人ちゃん(京都人)にツッコミを受けた。
同居人ちゃん「京都で”長く”っていうのは、”3代先まで"住むって意味やで」
・・・相変わらずの京都である。
共同管理のための口座づくり
僕と同居人ちゃんは基本的に別の財布で生活するのだが、同居生活上どうしても共同の財布を持っていた方が便利なケースも多い。
家賃、水道光熱費、消耗品費などである。
ということで、共同管理のための口座を作り、毎月それぞれで定めた金額をそこに振り込む運用をすることに決めた。
上記のように共同となる出費はこの口座から支払い、半年に1回、不足分や残金を確認して大清算祭りを実施する予定だ。
表札をつけるぞ
あと細かいことでいうと、玄関に表札を付けた。(形から入るスタイル)
表札と言っても立派なものではなくて、郵便受けにカード入れがついていたので、名前を印刷してはめ込んだだけなんだけど。
でも、自分の表札を玄関につけるのなんて初めてだ。一戸建てって感じがしてドキドキする。
郵便受けのカギは指紋認証の電子錠にしてみた。
鍵で開けるタイプの南京錠も、番号式の鍵も、単純に面倒だからだ。
「2021最新版」シリーズの安物なので、認証精度などのクオリティを心配していたが、今のところ快適に使えている。何度か雨も降ったけど問題なし。
最近の中国製品は本当にあなどれない。
インターネットをひくぞ
そろそろ忘れかけている方も多いと思うのだが、僕が京都に移住を決めたきっかけは「勤め先が恒久的なリモートワーク体制になり、出社しなくてよくなった」からだ。
快適なリモートワーク環境を実現するためには、新鮮なインターネット回線の確保が必要不可欠である。
新居にはインターネットが通っていないので、自分で契約してネットを引く必要がある。「自由に工事してください」とオーナーさんからもOKをもらっている。
前回の物件でインターネット回線の開通に大変な苦労をさせられたことは記憶に新しい。(トラウマとも言う)
【参考】
bubuzuke-mogmog.hatenablog.com
同じ轍は二度と踏みたくないので、速攻でネット会社に連絡して、契約の翌日に来てもらった。
前回の知見を活かしてあらかじめ自分でも物件の下調べは十分に実施済み、光回線の侵入ルートも想定済みだ。
「さすがにこの家であれば労せずネット回線が引けるだろう!」と、ドンと構えてネット会社の工事担当者を迎え入れた。
しかし、工事担当者さんがなにやらソワソワしていて挙動がおかしい。
「何かトラブルかな?」と思って観察していると、なんだか隣の家や、周りの家に入って行って話をしてる。
僕「どうかしたんですか?」
業者「このあたりのエリアでは工事にめっちゃ気を使うんです。古くから住んでる方が多いので礼儀とか格式をすごく気にされるんで・・・」
僕「え!?そんなレベルですか?」
業者「回線工事1つでも、今から工事しますって断りを入れておくか否かで全然変わりますね。」
僕「ネット工事くらい誰でもするのでは・・・?:」
業者「基本的にこの辺は、新しく住む方は歓迎されてないことが多いです。ちょっと前は勝手に民泊とかに使われて外国人が出入りしちゃうみたいなことも良くあったので。この家もまず警戒されてるでしょうね。」
僕「・・・(恐れ)」
恐怖でしかない。
とにかく、無事にネット開通日が決まったので引っ越し準備に入るぞ!
つづく。
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~おまけ~
まだ借主さえ引っ越してないのに、新居に新たな同居人がご成約した。
人んちの玄関に巣なんて勝手に作りやがって・・・。玄関前がフンだらけじゃないか。
とりあえずウンコ爆撃だけは対策をしておかないといけないので、ウンコ除けを作ることにした。
ただ箱を置くだけでは味気ないので「ツバメ観察全国ネットワーク」の型紙を使わせてもらった。
かわいいツバメのイラストが目を引くのか、道行く人が巣を見上げていく。
ご近所さんからも「ひな孵りましたね~」とか声をかけてもらえて、ご近所づきあいにも良い効果をもたらしてくれている気がする。
「ツバメが巣を作る家は縁起がいい」なんて言うし、無事に巣立つまで見守っていこうと思っている。
続き
bubuzuke-mogmog.hatenablog.com